七星は星が好き
アポロ11号
ちょうどこのニュースで世界が沸いていた暑い夏の日、私は生まれました。
私の育児記録には、アポロ11号の新聞記事切り抜きが挟んであり、記念すべき日に生まれたことを幼い頃からよく聞いたものでした。
そんな縁もあってか、幼い頃から私は星空や天体に興味がありました。
幼い頃の私は、父の運転する車に乗って外の景色を見ながら「どうしてどこまで進んでも月や太陽は付いてくるんだろう?」と、不思議に思っていました。
地球が球体だとか、自転や公転をしているとか、引力だとか、空に輝く星がどのくらい離れた場所に存在するのかとか、まだ何の知識もなかった頃です。
おばあちゃんからの贈り物きっかけ
今20歳の長男が小学校に入学した頃だったか、夫の母が天体望遠鏡をプレゼントしてくれました。
月や星がキレイに見える夜は、バルコニーに天体望遠鏡を持ち出して、レンズ越しの月を、当時まだガラケーだった私の携帯カメラで写真を撮ったのを、以前綴っていたブログに時々投稿していました。
長男はすぐ月にピントを合わせられるのですが、私は捉えられたことがないです。
星好き長男の影響で私もますます星好きになり、木星や金星が肉眼で観られることも知り、いろいろな星座や見つけやすい星などについて詳しくなっていったのです。
当時、脳梗塞でリハビリの病院に入院していた父を見舞った帰り、空を見上げると、ちょうど木星、月、ちょっと離れて金星の順に並んでいるのがすぐわかったので、ガラケーカメラで撮れるかなと思いながら点にしか写らなかった月木金、しかも金星だけ1枚に収まらず…
10年近く前の写真を懐かしく引っ張り出すことになった理由は後程。
こちらはちょっと珍しい写真です ↓
日食グラスではわかりづらい上に写真を撮るのは難しいと思っていたら、長男が自分の掌に日食を映したのです!
小さいけど、たしかに太陽が月で覆われる前の姿でした!!
当時のブログには、「小さな穴をあけた紙を太陽に翳して…」と書いていました。
金環日食の瞬間ではないですが、とても貴重な掌の上の日食を撮ったものです。
これは皆既月食になる前の撮影だったと思います。
本来なら円形に見えるはずが、右が大きく黒い影に覆われているのは、誰かの頭ではなく背後から照らす太陽によってできた地球の影です!
これは、長男が天体望遠鏡レンズ越しにデジカメで撮影したと記憶しています。
当時、ガラケーからスマホにしたものの、当時のスマホカメラでは全くダメでした。
でも、こうして何年も前の貴重な星の写真を楽しめるのは、夫の母のおかげです。
木星氷衛星探査JUICE
数日前、月を観ていたら、ちょうど近く(画面右上)に木星が見えたので、急遽撮ったダメダメ写真(天体望遠鏡は使わずスマホカメラでズーム、編集で余分なところを切ったもの)をTwitterに投稿したところ…
「木星氷探査JUICE日本公式」さんから「いいね」されてビックリしました‼
木星氷探査JUICEは、2022年8~9月打ち上げ予定、木星近くに到達予定が2030年とのこと!肉眼で観られる木星まで8年かかるんですね‼
ちなみにスペースシャトルは約8㎞/s(28,800㎞/h)に対して、光速は約300,000㎞/s
太陽光が地球に届くのに約8分19秒
月光が地球に届くのに2秒弱
木星から地球までは光速だと約40分 です。
太陽を除く恒星で、一番明るい星とされているのがシリウス!
シリウスと地球との距離は約8光年、つまり夜空に何度も観たあの輝きは8年も前の光なのです!!
七夕の織姫で有名なベガと彦星のアルタイルとの距離は約15光年だそうです。
年に一度会えない…と言ってしまうと夢も希望もないので、ベガとアルタイルはお互い見える距離にある、と私は勝手に思っています。
見えるか、イメージできるか、予測できるか!?
学校までの距離(km)、飲み物の量(ml)、車の時速(km/h)などのように身近にあってわかりやすい数値は予測できるのに対して、見たこともない…見たことはあるけどイメージしづらい速さや距離、身近にない大きさ、見ることもできない小さなウイルスなどはピンときにくいですよね。
星の大きさ、見えている星までの距離など、数値的にはわかっても、比較する対象自体がとてつもないレベル…
「海は広いな 大きいな…」と同じで「宇宙は広いな 大きいな」…ですが、わからないなりに知りたくて、持てる知識で想像を膨らませています。
そして、こちらは小さ過ぎて見えない ↓
最近気になるコロナウイルスは約0.1㎛(マイクロメートル)=100㎚(ナノメートル)
*0.000001㎜(ミリメートル)=0.001㎛(マイクロメートル)=1㎚(ナノメートル)
テレビで、マスクの小さな穴とウイルスの大きさのわかりやすい表現として、
「トンネルの出入口を自由に行き交うネズミ」という専門家がいらっしゃいました。
実際に計算するとたしかにそうなりました!
マスク穴が5㎛とすると、コロナウイルスは0.1㎛なので…
コロナウイルスを「1」と考えたとき、マスク穴は「1」の50倍ですよね。
例えば、体長10㎝のネズミがいたら、その50倍なので500㎝=5mのトンネル出入口の高さとして、うーん、それぐらいか、と見えなかったものが見えてきませんか?
ただし、コロナウイルスは、たいてい咳やくしゃみなどの水分を含んだ状態で飛沫するので、その大きさは約2~4㎛…ということは…
イメージとしては、的を狙えば抜けるけど、適当に飛ばされるものは的を外れたり、穴の枠に引っかかったりすることもある、ということですね。
咳やくしゃみが出る瞬間、顔を背けたりマスクを手などで覆うことで、さらに効果的な感染対策になると思います。
最後は星から離れてしまいましたが、絵に描くと平坦に並んだ星空は、同じように光を放っているように見えて、その姿には何年もの差があったり、「星まで手が届きそう」みたいな薄い世界ではないというお話でした。
「見えるか、イメージできるか、予測できるか」という考え方は、私が数学好きになった、学びって楽しいと思えた原点でもあるので、何かのヒントになっていると嬉しいです。