長男、運転免許取得での学び
今回は前々回、前回からの続編です。
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車保険
10/28に最後の技能教習を受け「みきわめ」をいただくことができた長男でしたが、11/5の卒検に向けて不安しかないと言っていました。
10月に大学授業が再開してからは週1~2ペースだったため、担当であるS教官(Sちゃん)の指名予約がなかなか取れず、みきわめもベテランK教官にしていただきました。
卒検までに仮免許練習をするつもりでいましたが、我が家の車保険には「夫婦限定」条件を付けていたので、長男が運転するにはその条件を変更する必要があったのです。
その条件を変更するとかなり掛け金がUPするとのことです。優良運転者である50代の夫婦しか運転しない場合と、21歳仮免許者とでは…事故リスクがグーンとUPするわけですから、当然ですよね。
夫としては、長男が定期的に運転する機会がない限りは運転するときにだけ「ワンデイ保険」を掛ければよいという考えで、私は詳しく調べることなく日が過ぎていました。
そして、いざワンデイ保険はどうすれば掛けられるのかというときになって…
仮免許練習には対応できない=運転免許を持っていなければワンデイ保険は掛けられない、と初めて知りました。
卒検対策
教習中にどんな指導を受けたのか、聞いてもほとんど具体的に話してくれなかった長男に、質問攻めするとやっと話してくれたのは…
K教官がお情けでみきわめをくれたけど「これで合格できたら奇跡だ」と言われたと!?
あと、「オレは覚えが悪いし土地勘もないから」とも言っていました。
教習所は同じ市内とはいえ、隣の市に行く方が近く、教習コースに適した箇所がたくさんあるので、長男にとっては行ったこともないところだらけでの教習だったのです。
でも、箸にも棒にもかからない状態ではさすがにみきわめはいただけないでしょうから、長男が予防線を張っているのだろうと思っていました。
とりあえず、私は教習コースを分析して卒検コース予測をしました。
私も隣の市の交通事情には疎かったので、マップの航空写真やストリートビューを駆使しながら、ポイントを絞り込みました。
そして、十中八九「片側2車線、右折車線が出現する箇所を右折する」と予測しました。
片側に複数車線がある場合、右折、追い越しなどの正当な理由もなくみだりに車線変更をしたり、追い越し車線を走り続けたりしてはいけないというルールがありますが、長男は「基本は第1通行帯(一番左車線)」という解釈をしていたので、「3つ先の信号を右折」なんて指示が出ると、「3つ先の信号」を数えることに集中してしまっていたようです。
11/3、午後から長男はバイトの予定だったので、午前中に行って帰ればいいと思い、長男を助手席に乗せ私の運転で、いざ検定予測コースへ!
とんだ教え
少しでも時短になればと思い、隣の市までは高速道路を利用しました。
技能検定では関係ないですが、学科で高速道路に加速車線から本線への合流などの問題があったので、他にも高速道路の走り方を話しながら。
ICを出た付近が、ちょうど教習所から隣の市に向かうコースの序盤辺になります。
私は地理が好きだからか、行ったことがない場所でも地図などでイメージしたら、行ったつもりで頭にインプットされるという特技があります。
隣の市に行ったことはありますが、検定予測コースは一部を除き走ったことのない道でした。
でも、頭にルートは入っていたので、予測したコースを手本になるように説明しながら走りました。
卒検のポイントの一つでもある「片側2車線道路の第1通行帯→第2通行帯→右折車線→右折」のため、「この付近で後方の確認をして第2通行帯への車線変更をするのだ」と説明。
右折車線に変更したいとき、いつまでも第1通行帯を走っていては、変更したいタイミングで一気に2車線も変更はできないのだから、と言うと…
ベテランK教官から「いつ移動するんだ?」とよく指導を受けていたと…
卒検直前でしたが、この確認ができたことが卒検合格への奇跡に繋がったと言っても過言ではないでしょう。
一通り予測コースを通って教習所へ行くと、ちょうど教習が始まる時間になったので、路上教習に出てきた教習車について行ってみることに。
私がさっき長男に話した通り同じ付近で教習車が第2通行帯に移動しました!
やっぱりね、このタイミングだ!
そのままついて行くとバイトに間に合わなくなるので、教習車から離れ帰路へ。
念のため帰りも高速道路利用で、先を急いでいたら、何を間違ったか反対方面行きのルートに進んでしまいました!
高速道路で引き返すわけにはいかない!
次のICまで行くしかない!!
不運にも次のICは約20㎞先!!
長男「卒検対策の結末、高速逆走か…」
私「逆走ではない!余計な回り道になったことは謝るが、無事に違反せずIC出たらちゃんと戻るから」と、冷静に集中しました。
無事帰宅すると、長男はすぐ原付に乗り換えバイトに行きました。
夫に余分な高速料金を使ってしまったことを謝り、私が後から払うと言うと…
「払わなくていいし、そんなときはICを出る前に現金払いのゲートでスタッフを呼んで、逆方面に戻りたい旨を説明すると、間違って走った区間を加算しない処理をしてくれる」と教えてくれました。
それを知らずにETCゲートを通過してしまったので、余計な往復約40㎞は私には大きな教訓、夫には迷惑な出費、長男にはおまけで体験できたレアな学びとなりました。
長男の運転
卒検コースはほぼ予測通りだったので、難なく右折でき検定合格、卒業することができました。
学科試験は平日午前の受付だったため、日にちが空きましたが11/14に無事一発合格できました。
そして11/27、ワンデイ保険をかけて、長男の運転で私が助手席に乗りS教官に会いに行きました。
教習車(MT普通車)と家の車(AT軽四)の感覚の違いに慣れるまでは、こんなもんでしょうという感じで、初心者らしい安全マインドで運転できていたので、教習所に着くまで私が危険を感じる場面は特になかったです。
ただ、車庫入れはほとんど経験していないとのことで、駐車は私が交替しました。
すると目の前をS教官やK教官が路上教習に出て行き…50分待つのも暇だね、ということで教習コース方面へ、長男の運転練習をすることに。
隣の市まで行き折り返していたとき、ちょうど前に教習車発見、しかもS教官が乗っていた車番だったので、「ついて行けー」となりますよね。
長男は少しずつ運転も悪くないな程度にはなっているように思いました。
教習所に戻ると、S教官を呼んでいただき「お世話になりました」と免許を見せました。
後ろついて行っていたのはバレバレでした。
3歳児だったSちゃんが大人の女性として、運転の指導者として立派に活躍している姿を見ることができただけで幸せ、我が子を温かく励ましてくれたり、ツッコミを入れてくれたりするSちゃんを見ると2倍幸せでした。
帰りももちろん長男の運転で、自宅近くのスーパーの広い駐車場に入り、選り取り見取りのスペースで車庫入れの練習をしました。
狙ったところに駐車できるようになるには、まだまだ練習が必要ですが。
そういう私こそ、運転免許取得して34年、高速道路で進行方面を間違ったのは初めてのことで、ちょっとショックでしたが、慌てることなく対応し初心を思い出しました。
嬉しい再会あり、珍道中あり、新たな学びあり、改めて振り返ることありの長男の教習所通いはおしまいです。
二男が運転免許を取るときもS教官にお世話になれるかなあ?